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平成26年10月の歩こう会

 平成26年10月の歩こう会

 平成26年10月の歩こう会は、10月21日(火)に有志6人が近鉄橿原線の畝傍御陵前駅に集結し、天香具山周辺を約10キロにわたって散策した。
 因みに天香具山は(あまのかぐやま、あめのかぐやま、又はかぐやま(香具山)という呼び方がある。どれも正しいが国土地理院の表記は天香具山(あまのかぐやま)だそうである。

 この日の天気予報は時々雨の予報であったため、当日欠席となった方もおり、この日集まったのは①橋本淑子②山地美智子③河上啓子④三浦東八⑤河端 徹⑥岩﨑秀雄の6名であった。天気予報に反して当日は晴れであり、少し寒くなるであろうと予想した参加者は上着を1枚脱がなければならないような状況になった。少し暑いが、いざ出発と女性3人男性3人の合計6人はリュックを背に散策のスタートを切った。

 出発して間もなく畝傍山を背にして歩き、本薬師寺の跡地に着いた。賽銭箱が供えられた本薬師寺の一部であろう小堂が残っていたが他は全て礎石ばかりの跡地であった。本薬師寺の近くには布袋葵の畑が一面に広がっていた。見ごろは8月から9月頃で、周りの畑には14,000株の布袋葵が植えられているそうです。少し訪ねた時期が遅かったために美しさは半減していた。良い時期に来れば素晴らしい布袋葵の畑が見られたのにと残念な思いを強くした。 

 布袋葵の畑の傍の散策道を通り天香具山、藤原宮跡周辺を散策したが、この辺りは何処を巡っても遺跡ばかりであり、また現在調査中の遺跡も多くあり、古い昔を偲ばせる万葉の里であった。その状況を以下に写真でご紹介いたします。

(街中からでも見える畝傍山)
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(街中にでも万葉歌が)

「忘れ草、我が紐(ひも)に付く、香具山(かぐやま)の、
         古(ふ)りにし里を、忘れむがため」
  大伴旅人

「九州に太宰府の長官として赴任していた大伴旅人が、香具山のある明日香が懐かしくてたまらないので、辛さを忘れられると言う、忘れ草を紐に付けてみたのだという意味の歌です」

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(本薬師寺跡に残されたお堂)
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(本薬師寺の周りに植えられた一面の布袋葵畑 残念!見ごろは過ぎていた。)
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(藤原京朱雀大路跡近くから耳成山を臨む)
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(藤原京朱雀大路跡地と説明看板)
この大路は幅19メートルあり、東西両側の側溝は4メートルあったそうな。びっくり!!

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「藤原の 古りにし里の 秋萩は 咲きて散りにき 君待ちかねて」作者不詳
 残念、君は帰って来なかったのだ
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「いよいよこれから天香具山に向かう歩こう会のメンバー」
向こうに続く道が香具山への入口だ!

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「来た来た天香具山の登り口」
152メートルだが随分きつそう。どうしようかな。

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(天香具山頂上のお堂)
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(天香具山頂上から見た畝傍山)
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(天香具山頂上から見えた耳成山)
木々の向こうに薄く見える、見えるかな?

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(天香具山の麓にある天香具山神社)
少しさびれて見える。きっとっと訪れる人が少ないのであろうと思う

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(藤原京の跡地に植えられたコスモス畑)
この周辺は遺跡が多く発見されその遺跡が調査中であるため
農作物はしばらく作られていない様である。調査が終われば変わるかも。

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(藤原京の建築物の跡地)
この跡地の建築物の柱の跡が分かるようにあちこちに構築されていた。

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(持統天皇の住居跡と言われているところ)
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「春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山」

この歌は持統天皇が歌った万葉歌である。

ここに置かれている碑文は今回の歩こう会に同行された河上啓子(61回)さんの恩師である犬養孝先生が書かれたものである。びっくりしたあ!

 ところで百人一首に「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」という歌があることは皆さんご存知ですね。
 この歌も詠み人は同じ持統天皇であるが、百人一首を編纂した藤原定家の時代にはもう衣を干していなかったのだそうです。従って、百人一首編纂の時に「夏が来たら衣を干していたらしい」伝聞調に変えたと言われています。皆さん知っていましたか?知らなかったでしょう。私も知らなかったのですが、今回何故かなと思って調べました。

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(散策も終盤、またもコスモス、今度は黄色いコスモスだが、
この種は早咲きのため盛りは過ぎていた。)

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「疲れた疲れた、さあお茶しよう。」
立寄ったのは素晴らしい飲み物を出してくれる茶房を持ったボケ封じの寺

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「お茶を飲みに寄ったボケ封じの寺の庭。オー素晴らしい」
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「お茶して素晴らしい庭を見たり談笑したり、思い思いのメンバー」
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「帰りの道に咲いていたほうき草。おっ、一瞬驚き、きれいだなあ」
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「駅に向かってさあ帰ろう。楽しい一日だったなあ。又行こうね。」
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                         以 上


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