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2013年度近畿道前会総会報告

 2013年度近畿道前会総会報告

 2013年度、近畿道前会の総会は、去る7月7日(日)、例年どおり、ホテルグランヴィア大阪を会場に開催され、会員86名、来賓5名の出席がありました。

 総会は、岩崎副会長が進行をつとめ、開会宣言の後、物故者に対する黙祷から始まりました。これまで本会にご尽力いただいた方々のお名前があるのは寂しい限りです。
 総会は、その後、三浦会長の開会の挨拶、ご来賓の方々をご紹介させていただき、西条高校校長の藤岡典夫先生、道前会会長の村上俊行氏のご挨拶を頂き、会務報告、会計報告、会計監査報告と無事、承認されました。

 講演は、第65回卒業生で、彦根市立病院名誉院長の赤松信氏が、「超高齢時代の生き方・逝き方」と題して、お話下さいました。

 高齢者(65歳以上)人口が20%を超える、超高齢時代に日本は突入しました。20%ですと、5人に1人ですが、2030年には3人に1人が高齢者となることは統計上明かで、年金・医療等の問題が発生してきます。
 高齢者、特に後期高齢者が抱える心配事は、大きく分けて、生活上の経済的な面、同居者の面(特に独居による孤独感)、さらに老齢による健康上の面があります。

 赤松氏は、医療現場に携わってきた経験から、特に健康面に重点を置いてお話下さいました。
 例えば、癌の場合、患者の体力面などから、手術が可能な場合はもちろん手術を行いますが、ステージが進んでいる場合、患者の年齢などを考慮に入れると、必ずしも手術を行うのがベストといえない場合もあります。手術による体力の低下が、通常の生活を困難にしたり、時として筋力の低下から寝たきりの状態になることもあります。人間らしい最期を迎えるには、手術よりも緩和ケアに重点を置く傾向が出てきています。また、認知症を発症している場合、病気になったとき自分の意志をあらわすことが困難になっています。事故で意識をなくしている時も同じです。医師としては当然必要な処置を行いますが、いわゆる延命治療をどこまで行うかが問題となります。一度延命治療を行うと、それを取り除くことは殺人行為と等しくなるからです。現に家族と親族で意見が異なる場合も出てきています。そこで赤松氏が勧めるのがリビングウィルです。リビングウィルとは意識や判断能力の回復はほとんど見込めない「まさかの場合」に、延命治療を希望するか、あるいはどのような範囲の治療を希望するかを記しておくものです。聖路加病院のHPにその書式が載っています。赤松氏はこれを「終活のすすめ」といっておられました。(以上の内容は塩出が理解した範囲でまとめたものです)

 高齢者、高齢者に近い年齢の多い参加者には、非常に興味深い話で、総会に入ってからもその話題が続いていました。

 講演会後は、暫時休憩を挟み、懇親会へとうつりました。参加最高齢の塩出武会員の乾杯の発声で、懇親会が始まります。いつも通り、和やかな雰囲気で食事や会話が弾みました。西条市産業経済部のご協力で、今回も地元の物産販売があり、これを楽しみに来ている会員の方もいるようです。また、新たに野球部後援会の会長になられた星加隆夫氏からもご挨拶があり、全員にタオルのプレゼントもありました。抽選会では地元の物産を景品として出しました。今回も会場のホテルグランヴィア大阪様からも抽選の景品を出していただくことができました。

 例年通り、サンスター様のご厚意により皆様方におみやげもございました。


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